日経BPより「普通の人が資産運用で99点をとる方法とその考え方」が出版されます。
「はじめに」と「目次」です。
書籍は、元の記事をベースに全面的に書き下ろしました。特に第2部「理論編」と第3部「Q&A編」には、新しいコンテンツを多く追加しています。
「資産運用に関しては最初にこれだけ読めばよい」という本を目指して、資産運用の具体的な方法、99点の方法を実践するための「考え方」、さらに現実によくある質問に多く応える実践的な本です。
今回の書籍化は、私が元の記事に感じていた「不満点」の多くを解消するよい機会でした。なお、出版のお知らせで言うのもなんですが、第1部「結論編」の方法をこれまできちんと実践できているという方は、この本を購入しても点数が上がるということはないと思います。それでもこれまで記事を繰り返し読んでくださった方にこそオススメできる書籍になったと思います。
「ネットの記事だと人にオススメしにくい。書籍の方がオススメしやすい」という声にもこれでようやく応えることができました。ちょっと遅かった気もしますが、何事も遅すぎるということはありません。
書籍の非公式サポートとして、こちらに正誤表などを追加予定です。
出版の経緯については「はじめに」でも触れていますが、ここでは、本書の読者には直接関係のない話を少ししたいと思います。
書籍の元になった記事、 普通の人が資産運用で99点をとる方法とその考え方 は2020年1月に公開されて以来、「謎のエンジニアが書いた資産運用の記事」として多くの方々に支持され、資産運用の定番記事として成長してきました。
2023年後半。複数の出版社や編集プロダクションから書籍化の提案を受けました。2024年の新NISA開始に伴い、関連書籍、特に真面目な内容の書籍の売上が好調ということで、私の記事にも声がかかったようです。
当初、出版は考えていませんでした。出版の話に感謝しつつも、引き受けるにあたり一つ譲れない条件ありました。それは「出版後も元になった記事をこれまで通りWeb上で公開・更新し続けること」です。
通常、出版契約においては、著者が著作権を、出版社が独占出版権を持ちます。この独占出版権により、著者であっても自分のWebサイト等で内容が類似している記事を公開することが制限されます。著者が同様の内容を公開すると、本の売行に影響するからだと思われます。出版社のビジネス・本の文化を守るためには当り前の話です。
版元である日経BPさんからは
「ブログ等の記事を元に書籍化された例は多いですが、記事を公開した後も今まで更新を続けている、さらに書籍化の後も更新を続けたいというケースは知る限り初めてです」
と言われました。「そりゃそうですよね。そんなケースないですよね...。」と一度は諦めつつも「なんとかなりませんか?」と交渉した結果、特別な契約条項を設けていただき、今後も自由にWeb上で記事の公開・更新ができることになりました。柔軟な対応をしていただいて感謝しております。これにより、元の記事の公開をやめるということはありませんので、安心してください。
記事の今後については、こちら。
書籍の著者名は「Hayato Ito」となっていますが、これはペンネームです。実在の特定の人物と名前が一致するかもしれませんが、あくまで偶然の一致です。そこだけはどうかよろしくお願いいたします。
元の記事がネットで読める資産運用の記事の定番になったように、"謎のエンジニア"が書いた書籍「普通の人が資産運用で99点をとる方法とその考え方」も普通の人ができる資産運用の定番本になれば幸いです。